栄養療法とは、薬に頼ることなく疾患の治療を目指す医療方法の1つです。
栄養療法では、人が毎日行う食事という自然な方法を通して体の不調の改善を目指していき、健康を増進させていく方法をとります。食事に気を遣うことができれば、人にもともと備わっている自然治癒力がアップすると考えられています。
栄養療法を行うと、特定の疾患のみならず、あらゆる疾患に対して強い体を作り出すことが可能です。根本的な治療であり、体が疾患を治すサポートをすることが目的となっています。

栄養療法では、まず適切な食品の組み合わせを見つけて弱った消化器官を整えていくとともに、食物アレルギーの改善を目指します。同時に栄養価の高い食品をとり、食品添加物の多い食物をできるだけ避け、体の毒素をなくしていきます。
体に必要となる栄養素を効率的に摂取できるように腸内環境を整えることによって、細胞の活性化を目指し人の体にもともと備わっている自然治癒力をアップさせるのです。最後に不足している栄養素をサプリメントなどで補って、疾患の改善を目指します。

栄養療法のメリットは多々あります。
1つが、薬物の影響を少なくできるということです。薬物による治療は、効果が強ければ強いほど副作用が強くなるほか、多用しすぎると体に耐性ができてしまい効き目が薄くなってしまいますが、栄養療法では、そのようなことはありません。
また、食事の改善によって健康を図るので、食生活が改善されていきます。体全体の治癒力がアップするので、病気にかかりにくい体を作り上げることができるということもメリットです。